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2023 年度 研究成果報告書

肝癌オルガノイドを用いた肝癌微小環境中免疫学的プロファイルに関わる病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07977
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

村川 美也子  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (20733851)

研究分担者 朝比奈 靖浩  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座教授 (00422692)
柿沼 晴  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30372444)
岡本 隆一  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50451935)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞癌 / オルガノイド / 薬物療法
研究成果の概要

肝癌微小環境における癌細胞と免疫細胞の相互作用機構および薬物反応機序の解析のため、実験系としてヒトiPS-Hepオルガノイドの3D培養系を開発した。更にヒト肝切除検体からの疾患オルガノイド構築に着手し、非癌部からのsingle cell化に成功した。
また、肝癌治療反応性に関与する分子機構の解析により、免疫制御能性単球がTACE後に増加することを明らかにした他、患者213名の解析によりアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用治療抵抗性にCRP高値が関連することを見出し、この結果に基づき炎症性サイトカインの網羅的解析や、肝癌オルガノイドと星細胞の共培養系による肝微小環境の解析に着手した。

自由記述の分野

肝臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトiPS-Hepオルガノイドの3D培養系を確立したことで各種共培養系への展開が期待でき、肝内微小環境の解析に向けた基盤となる。また、患者肝検体非癌部からのsingle cell化成功は、目標とする患者個別の肝癌オルガノイド樹立に向けた一歩として学術的意義が高い。免疫チェックポイント阻害薬の治療効果に関わる分子機構、経時的免疫プロファイルの解析では期待された結果が出ず新たな実験を遂行中だが、臨床データから得られた知見を元にして炎症性サイトカインの網羅的解析を手がかりとした全身薬物療法の治療効果予測マーカーの創出を進めており、臨床で扱いやすいマーカーの同定は社会的・経済的に意義が大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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