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2023 年度 研究成果報告書

B型慢性肝炎に対するHBs抗原の消失を目指したワクチン治療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07983
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

吉田 理  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70746809)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードHBV / 治療ワクチン
研究成果の概要

HBVキャリアのモデルであるHBVトランスジェニックマウスに、HBs抗原とHBc抗原を含む治療ワクチンを2週おきに計5回、経鼻投与した。5回投与後に全例(n=5/5)でHBs抗体(404.8±172.3 mIU/mL)が誘導され、2/5症例(40%)でHBs抗原が消失し、抗原量は投与前の2.2±3.9%まで低下した。また、治療ワクチン投与後に脾臓内にHBs/HBc抗原特異的なCTLがみられた。HBs抗原、HBc抗原にHBx抗原を添加し、HBVトランスジェニックマウスに経鼻投与したが、HBx抗原の上乗せ効果はみられなかった。

自由記述の分野

肝臓学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HBV治療にはIFNと核酸アナログが用いられるが、副作用、長期服用、治療対象者の選別などの問題点がある。HBV排除にはHBV特異的なHBV応答が重要であり、治療ワクチンは新たな治療法となりうる。HBs抗原とHBc抗原を含む治療ワクチンの効果を確認したが、更なる治療効果(HBs抗原の低下、消失)が望まれる。本研究プロジェクトでは、マウスの経鼻投与法とHBV特異的な免疫応答(液性、細胞性)の解析方法を確立した。さらに、HBx抗原添加による治療増強効果を期待したが、治療効果の増強は確認できなかった。今後、抗原量、投与法などのプロトコールを改良し、治療ワクチンの改良を行う。

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公開日: 2025-01-30  

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