Cdh1活性型マウスの腫瘍形成能を評価する目的で、野生型マウス2匹とCdh1活性型マウス4匹に対してコリン欠乏-高脂肪食を摂取させ、1ヶ月毎に体重測定と血液検査(ALT、腫瘍マーカー)を行った。体重に関しては24週経過した時点で、Cdh1活性型マウスが野生型マウスと比べて増加率が大きかったが、統計学的な有意差は見られなかった。48週経過時点でも同様の傾向であった。 肝障害を反映するALTと肝癌形成を反映するAFPについて、経過中に両群間で有意な差は見られなかった。マウスの腹部エコーによる腫瘍形成の評価も行っており、両方のマウスにおいて、肝内に小結節を認めた。24週、56週時点でマウスをsacrificeして、肝臓に形成された腫瘍の数とサイズを測定した。その結果、Cdh1活性型マウス、野生型マウス間で有意な差は認めなかった。
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