今回我々はFALDとサルコペニアの関連を明らかにすることを目的とした。サルコペニアと診断した症例の骨格筋量中央値は、男性 7.12 cm2/m2 : 5.89 cm2/m2、女性 5.42 cm2/m2 : 4.05 cm2/m2 (コントロール:FALD)とFALD群の方が有意に低値であった(P<0.001)。骨格筋量は年齢、NYHA機能分類、血清クレアチニンと相関していた(P<0.001)。Fontan循環不全に関連する因子を多変量解析で検討し、NYHA機能分類≧3,BNP,骨格筋量が予測因子であった。VCTEを用いた肝硬度値はサルコペニア群の方が有意に高値であった(P=0.0014)。
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