研究実績の概要 |
2008年4月から2022年3月に奈良県立医科大学病院に血管内治療目的に入院した大腿膝窩動脈病変を有する下肢閉塞性動脈硬化症患者のうち、CTが撮像され腸腰筋面積が測定可能だった287名を評価対象とした。対象患者の平均年齢73.2±8.2歳 女性が23%、重症虚血肢は22.6%、糖尿病59.5%、維持透析患者は22.3%、虚血性心疾患の既往31.7%、脳虚血疾患の既往22.6%だった。FU期間中59名が死亡した。治療後1, 3, 5, 7, 10年の生存率はそれぞれ94.9±1.3%, 88.9%±2%, 79.7±2.9%, 70.7±3.7%, 60.7±5.8%だった。COX回帰分析で死亡のリスク因子解析を行ったが、年齢、重症虚血(CLTI)、透析、腸腰筋面積、虚血性心疾患の既往が有意なリスク因子として認められた。
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