研究課題/領域番号 |
21K08059
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
田口 功 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80316570)
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研究分担者 |
矢澤 卓也 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251054)
川合 覚 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70275733)
中原 志朗 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70383081)
小林 さゆき 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80226141)
石川 哲也 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80408369)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ブタ心筋梗塞モデル |
研究実績の概要 |
急性心筋梗塞における再灌流障害抑制対策を検討するためブタ心筋梗塞モデルを用いた実験を開始している。 20頭のブタ心筋梗塞モデルを以下の4群にわける。1群:左前下行枝60分間閉塞直後に再灌流をせず心臓を取り出し、再灌流障害のない梗塞エリアを計測する、2群:左前下行枝60分間閉塞後、バルーンを縮小し再灌流を6時間継続後、再灌流障害による梗塞エリアの拡大を計測する、3群:post conditioning実施グループとして、冠動脈閉塞60分後の初回再灌流時に10秒間のみ血液を再灌流させ、その後、乳酸加リンゲルを冠動脈に急速注入充填後、バルーンを拡張することにより冠血流を遮断して、乳酸加リンゲルを冠動脈内に封入する。1分後、再び血液を再灌流させるが、次回は20秒間の血液再灌流後に乳酸加リンゲルを冠動脈注入し1分間冠血流を遮断する。次の血液再灌流は30秒間、というように、10秒ずつ血液再灌流時間を延長し、60秒間の血液再潅流後の乳酸加リンゲル冠動脈注入後、1分間の冠血流遮断が終了したのち血液還流を継続する。4群:緩徐再灌流による再灌流障害抑制効果をpost conditioning効果と比較するため、再灌流は3群と同じ様式で行うが乳酸加リンゲルの冠動脈注入は行わない。 ブタ心筋梗塞モデルを20頭作成予定のところ、現在、完遂できたのは2頭のみである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予想以上にブタ心筋梗塞モデルの心室細動による死亡率が高く、現在、抗不整脈の容量と投与のタイミング、および昇圧薬の投与法に関して検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
予想以上にブタ心筋梗塞モデルの心室細動による死亡率が高いため、リドカインの容量を増加し、かつ、90分の冠動脈閉塞時間内の血行動態管理を厳密に行うことにより、完遂率を向上させるよう努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験実施状況により資材が必要となった為、前倒し申請を行ったが、値引き交渉により費用が抑えられた。次年度の計画は、残金と次年度の研究費をあわせ、消耗品等を購入する計画である。
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