• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

ブタ急性心筋梗塞モデルを用いた再灌流障害抑制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08059
研究機関獨協医科大学

研究代表者

田口 功  獨協医科大学, 医学部, 教授 (80316570)

研究分担者 矢澤 卓也  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251054)
川合 覚  獨協医科大学, 医学部, 教授 (70275733)
中原 志朗  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70383081)
小林 さゆき  獨協医科大学, 医学部, 教授 (80226141)
石川 哲也  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80408369)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード急性心筋梗塞 / 再灌流障害
研究実績の概要

全身麻酔下、人工呼吸器管理により52頭のブタ心筋梗塞モデルを作成した。左右大腿動脈、右大腿静脈、右頚静脈に7Frシースイントロデューサーを挿入し、それぞれから、右冠動脈、左冠動脈、左肺動脈、冠静脈洞にカテーテルを挿入した。右冠動脈への5FrJR3.5、左肺動脈へのスワンガンツカテーテル、冠静脈洞への7Frアンギオバーマンカテーテルは全例挿入可能であったが、左冠動脈は解剖学的な個体差から、JR3.5、IM1.0、AL0.75から適切なものを選択し、全例挿入可能となった。
先行研究を参考に抗不整脈薬、ノルアドレナリンを投与するも、研究当初は、高率に心室細動で死亡し、研究を完遂できなかったため、以下の改善を行った。1.体温管理、2.血糖管理、3.肺動脈圧・動脈圧管理、4.抗不整脈薬、5.冠動脈閉塞部位の変更、以上の対応により、実験開始から28頭目までの実験完遂率は50.0%(14/28頭)であったが、前述の対応が定着した29頭目から52頭目では83.3%(20/24頭)と著明に改善した。
また、冠静脈採血も行ったが、本実験により、冠静脈開口部もヒトと異なることを発見した。冠静脈採血目的に、7Fr.アンギオバーマンカテを冠静脈洞に挿入するが、その前に、左前下行枝を造影して冠静脈開口部を確認した。多くの個体で奇静脈が大心静脈に合流しているため、純粋な心筋静脈血を採取するためには、奇静脈の合流部を越えてカテーテルを進める必要があった。また、7.4%(2/27頭)で、左前下行枝から続く冠静脈が冠静脈洞より上方の右房に直接開口していた。これらは、その開口部にカテーテルを挿入し採血した。以上の経緯により、予定の実験はすべて終了した。
梗塞範囲の測定は、今後、病理標本作成により行い、統計解析後、論文作成および投稿予定である。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi