研究課題
圧負荷後の心筋リモデリングにおいてミトコンドリア-小胞体接触の制御因子であるMitolとGRP75の発現を評価した。心エコーおよび心重量の評価にて圧負荷後経時的に心筋肥大が誘発されることを確認した。圧負荷により心臓のMitolは増加する一方で、GRP75のタンパク量は変化しなかった。Mitolの変化に伴って心肥大シグナル因子であるc-Jun N-terminal kinase(JNK)の増加および酸化ストレスのマーカーである4-Hydroxy-2-Nonenal(4HNE)の増加を認めた。Mitolによりミトコンドリア-小胞体接触され、心肥大の発症・進展に関与することが示唆された。
2: おおむね順調に進展している
心筋におけるミトコンドリア-小胞体接触に関連する因子および心肥大シグナルの変化が明らかとなっており順調に進んでいる。
心筋組織および心筋細胞におけるミトコンドリア-小胞体接触を形態的に評価する。さらに、Mitolノックアウトマウスを用いてMitolおよびミトコンドリア-小胞体接触の機能解析を行う。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
iScience.
巻: 24 ページ: 103517
10.1016/j.isci.2021.103517.