研究課題/領域番号 |
21K08082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松島 将士 九州大学, 医学研究院, 助教 (80552869)
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研究分担者 |
筒井 裕之 九州大学, 医学研究院, 教授 (70264017)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 心不全 / ミトコンドリア / 小胞体 |
研究成果の概要 |
心筋特異的Mitolノックアウトマウスに圧負荷により心筋リモデリングモデルを作成し心肥大が抑制されることを見出した。この抗肥大効果には心肥大シグナル因子の抑制および酸化ストレスのマーカーの減少を伴っていた。 また、心筋細胞にsiRNAによってMitolをノックダウンすると肥大刺激により誘発される心筋細胞肥大が抑制された。 GRP75阻害薬投与でも同様の抗心肥大効果およびその機序を認めた。 MitolおびGRP75の機能阻害によりミトコンドリア-小胞体接触が減少し、抗肥大効果を示すことが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はオルガネラの連関という観点から新たな心心筋リモデリング・不全の進展機序を明らかにし、心不全病態の理解に寄与する。さらに、ミトコンドリアと小胞体に対する個別の介入ではなくそれらの関係性への介入が心不全の新たな治療ターゲットとなりうることを示しており、今までにない心不全治療創出の基盤となる。高齢化により心不全パンデミックとして今後増加が予想されている心不全患者に対する医療への貢献が期待される。
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