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2022 年度 実施状況報告書

高血圧診療の革新を目指す原発性アルドステロン症の自己抗体研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08099
研究機関金沢大学

研究代表者

出村 昌史  金沢大学, 医学系, 准教授 (00507080)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード原発性アルドステロン症 / 診断マーカー / 自己抗体
研究実績の概要

両側性原発性アルドステロン症の患者血清の抗体価を測定したところ、特定の膜タンパク質(イオンチャンネルやポンプ)に対する抗体価が非常に高値を示す症例が存在し、また、高い抗体価を示す膜タンパク質が症例ごとに異なっており、症例ごとに異なる複数の自己抗原の存在が示唆された。そこで、バイオアッセイ系を確立し、各患者血清について刺激性抗体の証明を目指した。
細胞内カルシウムの増加により、アルドステロン合成酵素CYP11B2の転写刺激が生じることから、刺激性抗体活性を細胞内カルシウムの増加として測定することを試みた。イクオリンはカルシウムイオンと特異的に結合すると青色の瞬間発光を示すことから細胞内カルシウムのイメージングに利用することができる。チャイニーズハムスターの卵巣由来細胞(CHO細胞)に各膜タンパク質とカルシウムセンサーであるイオクリンを共発現させ、患者由来血清を添加した際の細胞内カルシウムの増加をとらえることで、刺激性活性とすることを目的とした。18種類の膜タンパク質について発現ベクターを作成に取り組んでいる。また、作成できた発現ベクターを用いてCHO細胞への発現実験に取り組んでいる。
一方、副腎静脈サンプリングにて両側性、片側性の確定診断がなされた末梢血サンプル各78例、および、正常血圧者34例の血清について抗体価を測定した。両側性原発性アルドステロン症の診断マーカーとして有用と考えられた抗原について、体外診断医薬品としての開発を目指して、共同研究を計画中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

バイオアッセイ系の構築に難渋しているため。

今後の研究の推進方策

バイオアッセイ系の構築および、体外診断医薬品の開発を目指し共同研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

人員確保が十分でなく、バイオアッセイ系実験などの推進に難渋したため。

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公開日: 2023-12-25  

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