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2023 年度 研究成果報告書

AMPデアミナーゼ活性制御機構の解明と糖尿病性心筋症治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08110
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

丹野 雅也  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (00398322)

研究分担者 久野 篤史  札幌医科大学, 医学部, 教授 (30468079)
矢野 俊之  札幌医科大学, 医学部, 講師 (40444913)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病性心筋症 / AMPデミナーゼ / ミトコンドリア小胞体近接領域
研究成果の概要

糖尿病性心筋症において、mitochondria-associated ER membrane (MAM)におけるAMPデアミナーゼ(AMPD)の機能を検討した。左室心筋におけるMAM分画蛋白を解析し、AMPDの発現量は2型糖尿病ラットにおいて非糖尿病対照ラットと比較して有意に高いこと、心筋芽細胞株に過剰発現させたAMPDが細胞質およびMAMに局在しMAMの形成が促進されること、ミトコンドリアCa2+レベルを上昇させること、酸化ストレスによるミトコンドリア膜電位低下を助長することを見出した。これらの成績からMAMに局在するAMPDが糖尿病性心筋症の新たな治療標的となり得ることが示唆された。

自由記述の分野

心不全

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病性心筋症は、発症早期には左室拡張機能障害を呈し、左室収縮能の維持された心不全(HF-pEF)の主要な原因の一つである。その後、左室収縮能が低下した心不全(HF-rEF)へと進行する。HFpEFを呈する本症はその患者数の増加にも関わらず、現時点では根本的な治療は無く、破綻した血行動態の是正や過剰に貯留した体液の軽減を図る対症療法が中心となる。必然的に改善は一時的であり、再増悪を繰り返すことが多い。本研究で見出された、糖尿病性心筋症におけるAMPDによるMAMの過形成が関連するミトコンドリアのCa2+の過負荷は、糖尿病性心筋症における新たな治療標的になり得ると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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