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2023 年度 実施状況報告書

PHRを活用した機械学習モデルによる心血管病の重症化予防を目指した研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08120
研究機関北海道大学

研究代表者

横田 卓  北海道大学, 大学病院, 特任講師 (90374321)

研究分担者 中岡 慎治  北海道大学, 先端生命科学研究院, 准教授 (30512040)
中村 公則  北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (80381276)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードパーソナル・ヘルス・レコード / デジタルヘルス / 機械学習モデル / 心血管病
研究実績の概要

わが国は超高齢社会を迎え、心血管病の患者数は増加の一途を辿っており、早急に患者本人が主体的にセルフモニタリングを行い疾病予防に取り組む「患者中心の医療 (patient-centered care)」を実現する必要に迫られている。心血管病の予防・治療の基本は食事・運動をはじめとする生活習慣の是正であるが、在宅で取得可能なパーソナル・ヘルス・レコード (PHR) の活用が必要不可欠である。さらにCOVID-19感染拡大をきっかけにオンライン診療が広く推奨されるようになり、とりわけ情報通信技術 (ICT) を活用したPHRのニーズが高まっている。そこで我々は、在宅で取得するPHRを活用し適切なセルフケアの実践を促すスマートフォン対応セルフケアサポートアプリを開発した。本研究の目的は、このアプリで収集する血圧・体重・体脂肪率・体温・酸素飽和度・塩分摂取量・身体活動量・睡眠時間などのバイタルサインや食事・運動内容、さらには便を用いた腸内フローラ解析データなどの多様なPHRを活用し、機械学習モデルを用いて、心血管病の重症化予測を行うとともに重症化予防のための個々に最適な食事・運動療法を提案することである。
臨床試験『スマートフォンアプリを活用した統合型高血圧セルフケアサポートシステムの有効性の検証 (AppCare-HT Study)』については、全症例数 (360名)のフォローアップが完了し、論文化へ向けて解析を進めている。また、心不全患者を対象にした臨床試験 (AppCare-HF Study) については、アプリ利用群でセルフケア行動変容が起こることが確認され、2023年度中に国際雑誌に論文発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一部の研究について、データ解析に時間を要している。

今後の研究の推進方策

生物統計家にサポートを依頼し、データ解析を迅速に進めていく。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じたおもな理由として、データ解析に時間を要していることが挙げられる。次年度は、データ解析ならびに学会発表・論文化などに予算を使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The AppCare-HF randomized clinical trial: a feasibility study of a novel self-care support mobile app for individuals with chronic heart failure2023

    • 著者名/発表者名
      Yokota Takashi、Fukushima Arata、Tsuchihashi-Makaya Miyuki、Abe Takahiro、Takada Shingo、Furihata Takaaki、Ishimori Naoki、Fujino Takeo、Kinugawa Shintaro、Ohta Masayuki、Kakinoki Shigeo、Yokota Isao、Endoh Akira、Yoshino Masanori、Tsutsui Hiroyuki
    • 雑誌名

      European Heart Journal - Digital Health

      巻: 4 ページ: 325~336

    • DOI

      10.1093/ehjdh/ztad032

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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