研究課題/領域番号 |
21K08123
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金子 英弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (70468510)
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研究分担者 |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30422306)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 予防循環器学 |
研究実績の概要 |
研究初年度に該当する令和3年度では、主に研究①として提案したBig Dataを用いたYOung Adult世代における循環器疾患リスクについてデータ解析作業および論文執筆を行いました。その成果として、例えば、若年者でPrediabetes(糖尿病予備軍)にあたる症例において、その後5年間の糖尿病発症率を本邦最大規模のリアルワールドデータ(健診データ)を用いて明らかにし、さらにこれらの症例における糖尿病発症において、修正可能なリスク因子や生活習慣で構成されるCardiovascular Health Metricsがリスク層別化に有用であることを研究グループの鈴木がJ Clin Endocrinol Metab誌に原著論文として発表いたしました。また、同様のCardiovascular Health Metricsと心血管イベント(心筋梗塞、狭心症、脳卒中、心不全)の関連について、年代別に解析を行うと、いずれの年代においてもCardiovascular Health Metricsと心血管イベントに関しては堅牢な関連が存在するものの、その関連の強さは中年世代あるいは高齢世代と比較して、若年世代でより増強されることを研究グループの伊東がAm J Cardiol誌に原著論文として報告し、若年世代における修正可能なリスク因子や生活習慣の重要性を示すなど、すでに具体的な研究結果が複数得られております。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のごとく、研究計画に則って順調にデータクリーニングおよび解析作業を順調に行っております。とりわけ研究①として提案したBig Dataを用いたYoung Adult世代を対象とした生活習慣病や循環器疾患リスクについての解析では、別記のごとくすでに論文化された研究もあり、期待通りの成果が得られていると感じております。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に準じて、引き続き、研究を継続いたします。研究②や研究③については、コロナ禍の影響もあり、今後軌道修正が必要な部分もあるかとは存じますが、出来る限りの成果が得られるよう努力いたします。
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