研究課題/領域番号 |
21K08149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
中山 勝敏 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40321989)
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研究分担者 |
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | COPD / トロンボスポンジン-1 / 細胞老化 / コロナ禍での肺がん検診 |
研究成果の概要 |
COPDにおける喫煙誘導性炎症シグナルの鍵分子としてトロンボスポンジン-1 (TS-1)に注目し、COPDの気道上皮でのTS-1発現亢進を明らかにした。また喫煙誘導性細胞老化に対する、IL-1beta、IL-8、IL-13の影響を検討し、IL-1betaによる細胞老化の亢進を確認したが、IL-8、IL-13による影響は明確ではなかった。研究期間中、新型コロナ禍の影響により検体取集等に大きな困難が生じたことから、秋田県におけるコロナ禍での肺がん検診の抑制の状態の検討を行った。特に高齢者で肺がん検診参加が減少し、肺がん診断が減少し、結果的に早期肺がん登録数が減少した可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
呼吸器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COPD病態成立におけるTS-1の重要性が明らかになりつつあり、TS-1によるIL-8の誘導性や肺機能との関連も検討中である。新型コロナ禍における、肺がん検診の受診状態の検討では、高齢者が感染に対するSocial Stigmaにより集団肺がん検診を避け、早期肺がん診断の妨げになった事が示唆された。感染症罹患に対するSocial Stigmaの解消と肺がん検診の重要性の啓蒙が大切であると考えられた。
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