研究成果の概要 |
気道組織は軟骨と平滑筋が組み合わさり、管の強度を保つと同時に管の太さを調節可能である。我々は気道の発生や維持機構に気道上皮幹細胞のヘテロジェネイティが果たす役割を示唆した(Tadokoro et al., Biol Open, 2021)。この知見を元に、Mstnが気道上皮で欠失するマウス(cKO)を作製し、気道軟骨や気道平滑筋形成に対する影響について検討を行った。その結果、MstnのcKOマウスにおいて気道軟骨の形成不全が認められ、Cリング間の距離が有意に増加した。また、平滑筋の幅に有意な増加が認められた。以上より、上皮-間葉相互作用による気道形成メカニズムの一端を明らかにすることができた。
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