研究課題/領域番号 |
21K08209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
山本 信之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (60298966)
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研究分担者 |
洪 泰浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80426519)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 分子標的治療 / 個別化医療 / 肺癌 |
研究成果の概要 |
CTCの測定デバイスとして用いるマイクロ流路セルソーターの前臨床評価を実施し、平均回収率は61%であった。特殊保存管を用いた場合の経時的回収率についても60%以上の回収率であることを確認できた。現在、臨床評価のためのAXL染色を確立中である。回収した細胞を用いての次世代シーケンスでの遺伝子変異検出について検討を行った。微小組織検体を用いたオルガノイド培養に取り組み、オルガノイド培養が可能であることを確認した。樹立したオルガノイドについては、次世代シーケンスを実施し、臨床検査におけるデータとの一致を認めた。現在はCTCを用いてのオルガノイド培養の実施を継続している。
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自由記述の分野 |
肺癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CTCの臨床的意義については数多くの報告があるが、AXL発現陽性CTCのゲノム及び分子生物学的特徴の解明は十分になされていない。これらを明らかにすることで、肺がんにおけるリキッドバイオプシーとしての新たな診断法確立や新規の治療戦略、そして創薬につながる可能性がある。本研究開発においてはAXL陽性CTCの機能、臨床意義のより詳細な研究のため、CTC由来オルガノイド細胞株の樹立に取り組んだ。従来は明らかでなかったAXL陽性CTCの特徴を分子生物学的レベルで解明することにつながるとともに、創薬ツールとして利用することで、CTCを利用した診断法、治療戦略及び薬剤開発への橋渡しとなる可能性がある。
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