研究課題/領域番号 |
21K08211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
廣瀬 晃一 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (90400887)
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研究分担者 |
須藤 明 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
横田 雅也 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70721950)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 気管支喘息 / IL-18 / 気道上皮細胞 |
研究成果の概要 |
気管支喘息の病態の中心にはTh2細胞とTh2サイトカインが存在するが、近年ではこのTh2サイトカインの分化に気道上皮細胞が深く関与していることが示された。本研究では気道上皮細胞の恒常性維持機構を解明することを目的として、マウスを用いたアレルギー性気道炎症モデルを作成し、気道上皮細胞に発現する遺伝子群を網羅的に解析した。その結果、コントロール群(PBS投与群)に比較してチリダニ(HDM)投与群では気道上皮細胞においてIL-18受容体、およびIL-18RBが高発現していることが見出された。これらの事実は気道上皮細胞の恒常性維持にIL-18シグナルが深く関与していることを示唆している。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気管支喘息は人口の約6%が罹患する呼吸器疾患である。近年では吸入ステロイド薬に加えて抗体治療薬の登場により、喘息症状のコントロールは各段に向上したが依然として対症療法を継続しているに過ぎない。本研究はアレルギー性気道炎症における気道上皮細胞の役割に着目し、初めてIL-18シグナルがその恒常性維持機構に関与することを見出した。本研究は気管支喘息の発症メカニズムの解明のみならず、発症した喘息を治癒に導く可能性も秘めたものと考える。
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