研究実績の概要 |
申請者は、細胞分離システム(FACScan&MACS法)を用いて、末梢血と誘発喀痰中好酸球の表面抗原が認識できることを確認した。さらに本FACScan&MACS法を用いて、先行横断的探索的研究において安定期ぜん息患者から得られた末梢血および誘発喀痰中好酸球の表面抗原であるCD62L(接着分子のひとつのL-セクレチン)が健常人と比較して低下していることを確認した。本結果は、海外での先行研究でもすでに検証されている (in 't Veen JC, et al. Clin Exp Allergy 1998;28:606-15等)。しかし申請者は新しく、ぜん息患者では健常人と比較して、誘発喀痰中表面抗原のCD34(プロジェニター細胞)CD62Lが低下し、ぜん息重症度や好酸球分画と相関することを見出した。
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