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2023 年度 実施状況報告書

微小変化型ネフローゼ症候群の発症にノンコーディング RNAは関与するか?

研究課題

研究課題/領域番号 21K08247
研究機関群馬大学

研究代表者

高木 陽子  群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (70813517)

研究分担者 小林 靖子  群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (60451720)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード微小変化型ネフローゼ症候群 / ノンコーディングRNA / nc886 / ポドサイト
研究実績の概要

令和4年度までに、健常ヒトポドサイト細胞株におけるnc886遺伝子領域のDNAメチル化解析と、健常ヒトポドサイト細胞株における感染モデルとNSモデルでのnc886の発現解析、健常ヒトポドサイト細胞株における感染モデルのアクチンストレスファイバーの形態変化についての検討を行った。
令和5年度は、ノンコーディングRNA886(nc886)のポドサイト機能異常に対する意義を明らかにするため、nc886ノックダウン細胞の作成を試みた。siRNAを用いて健常ヒトポドサイト細胞株とヒト胎児腎由来の細胞株であるHEK293T細胞で作成した。ノックダウンされているかの確認は、①rt-PCR法を用いてnc886発現を測定、②機能的ノックダウンとして、Western Blotting法を用いてPKR活性測定を行った。しかし、データにばらつきを認め再現性に乏しく、安定したノックダウン細胞の作成が困難であった。
今年度は、アンチセンスオリゴやCRISPR/Cas9システムを用いて、ヒト子宮頸がん由来の細胞株であるHeLa細胞にて、nc886ノックダウン/ノックアウト細胞を作成中である。RT-PCR法にてnc886のノックダウンが確認できたら、Western Blotting法にてPKR活性の測定を行い、機能的にもnc886がノックダウンされていることを確認する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

nc886ノックダウン細胞の作成に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

Nc886ノックダウン/ノックアウトHeLa細胞の作成が確立されたら、免疫染色にてアクチンストレスファイバーの変化を検討する。ここまでの検討が終了したら、これまでのデータと併せて論文化する。
一方で、HeLa細胞におけるアクチンストレスファイバーの変化が確認されたら、細胞骨格リモデリングに関与するシグナル伝達である、pVASPやRho GTPase、Rac1の変化を検討する。さらに、健常ヒトポドサイト細胞株でも同様の検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

nc886ノックダウン細胞の作成に難渋し、実験が予定よりも遅れたために、予定額との差額が生じた。ノックダウンの手法を変えることで、ノックダウン細胞が作成できように実験に取り組んでいく。

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公開日: 2024-12-25  

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