独自に構築した次世代シーケンサー(NGS)による網羅的腎臓病(CKD)遺伝子パネル検査を活用し、CKDの遺伝子背景解明や治療法探索を目指し研究活動を続けている。希少腎疾患の原因と同時にCKDの共通したリスク遺伝子であるUMOD(uromodulin)に着目し、これまで未解明であった生理的UMOD尿細管分泌刺激にバゾプレシンが重要な役割を担うことを発見し報告した。並行して90名の慢性維持透析患者の遺伝子解析から11%が遺伝性腎疾患であること、多発性嚢胞腎の新しい原因遺伝子としてCFAP47を発見したこと、家族歴のあるCKDの原因は約4割がアルポート症候群であること等を発見した。
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