• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

iPS細胞由来再生腎臓による臨床応用への最終基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08288
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

横尾 隆  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70301538)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードiPS細胞 / 腎臓再生 / 大型動物
研究実績の概要

我々はこれまで腎臓前駆細胞を発生中の胎仔内臓器発生ニッチに置くことで、機能を持った臓器まで成熟させることを証明してきた。この「胎生臓器ニッチ法」によりiPS細胞から尿生成能を獲得した腎臓を再生することに成功し、大型動物での検証段階に入っている。この方法は異種胎仔腎臓の腎臓発生ニッチにヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞を注入しin vivoに移植することにより、生体内で発育最中に既存の異種ネフロン前駆細胞を除去し外来ヒト細胞由来ネフロンをもった再生腎臓を樹立するものである。これまで齧歯類を用いて尿生成能を獲得した再生腎臓の作成に成功しているため、本年度は大型動物を用いてまずは足場となる後腎組織が生着し尿生成を開始するか確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マイクロミニブタ(MMP)の胎生30日胎仔の後腎組織を採取し、MMPの成豚の幸福幕に移植した。経時的にMRIを撮像し成長様子を確認し尿生成と思われる尿嚢胞が形成された段階で尿をカテーテルにより体外に誘導したところ、有効に尿の生成ができることが確認された。

今後の研究の推進方策

次年度は、薬剤誘導によりネフロン前駆細胞を任意のタイミングで排除するシステムを持った遺伝子改変ブタの作成を行い、ヒトネフロンを獲得した再生腎臓が大型動物で確認する基盤研究を行う。実際には作成した遺伝子改変ブタの後腎組織とヒトNPCを混合しオルガノイドを形成後に薬剤誘導にてヒトネフロンが形成できるか検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 異種移植と再生医療の統合による機能腎臓構築2023

    • 著者名/発表者名
      横尾 隆
    • 学会等名
      第25回日本異種移植研究会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi