本研究では、PAMI症候群特異的疾患iPSC細胞モデルにより、好中球や単球・マクロファージにおける異常の分子基盤を同定した。さらに重要なことに、PAMI症候群で表現型の異常を呈する好中球や単球・マクロファージのS100A8/9の遺伝子破壊が、分子的・細胞的異常のほとんどを逆転させたことから、当該疾患においてS100A8/9が病因の中心にあることを明らかにした。 本研究の成果により、iPSC由来の好中球および単球/マクロファージが、貪食機能障害を伴う疾患の病態を精査し、治療法を開発するための重要なツールであることを示した。
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