申請者は、ざ瘡が、TH17型炎症、角化異常、脂質・酸化ストレス異常の3点で乾癬に似ている可能性に着目し、ざ瘡で 「炎症の回路」という概念を初めて提唱した。本研究ではざ瘡の発症における上皮-免疫細胞間の回路に着目し、新規治療の創出や予防に結びつけることを目的とした。実験動物を用いた毛包脂腺系の病態評価について、第1に、Rhino マウスを米国ジャクソン研究所より導入、ケミカルピーリング経過中のトランスクリプトーム解析を実施した。第2に、B6マウスで、脂肪酸の連続外用によるざ瘡様皮疹の誘導系を確立し、候補低分子化合物による発症抑制を評価した。
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