COL1A1やCOL1A2など強皮症関連分子を標的とすると予測されるpiRNAのうち、強皮症真皮線維芽細胞においてCOL1A1を標的とするpiR-32364が有意に発現増加していることを見出したが、これはおそらく内在性のTGF-βシグナル活性化によるものであろうと考えられた。正常線維芽細胞でpiR-32364を強制的に過剰発現させると、COL1A1の発現はmRNAレベルでもタンパク質レベルでも有意に低下したが、COL1A2の発現は低下しなかった。したがって、強皮症線維芽細胞におけるpiR-32364の過剰発現は、コラーゲンの恒常的発現増強に対する負のフィードバックである可能性がある。
|