GradCamの解析によるとヒートマップにおいて腫瘍中心部に注目していない場合に正答率が下がると考えていたが,興味深いことに正答例でも誤答例でもヒートマップの分布にあまり違いが見られなかった.逆の味方をすると,ヒートマップで腫瘍部分に注目していなくとも正答してしまっている画像もかなり含まれていることを示している.また,そこで画像の中央に着目するように設定して学習をさせると逆に全体を用いた場合と比べて正答率が低下することが分かった.皮膚腫瘍の判定において中央部の腫瘍部分だけでなくその周囲の情報も判定に用いられていると言うことになる.今後の機械学習におけるアノテーションの範囲にも検討が必要となる.
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