本研究では、全身性強皮症および筋炎関連自己抗体の同定について免疫沈降法-ウエスタンブロッティング法の有用性を検討した。免疫沈降法-ウエスタンブロッティング法は抗NXP-2抗体、抗SAE抗体、抗Ku抗体の同定に有用であった。また、抗TIF1γ抗体、抗Mi-2抗体について、既存のELISA検査試薬で判定が困難だった検体について自己抗体が真の陽性かを判断する確認試験として有用だった。免疫沈降法-ウエスタンブロッティング法で自己抗体を同定することで、臨床的特徴を検討し、合併症の評価、治療法の検討、予後の推測が可能となった。
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