研究課題/領域番号 |
21K08363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 山形大学 (2023) 東北大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
横山 寿行 山形大学, 医学部, 教授 (10396476)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 臍帯血移植 / NK細胞 / KIRリガンド不適合 / 急性骨髄性白血病 / 移植後再発 |
研究成果の概要 |
臍帯血移植移植(CBT)におけるKIRリガンド不適合の影響はGVHD予防薬剤によって異なることが示された。KIR2DL1リガンド不適合の生存率、再発率改善効果はカルシニューリン阻害薬とメソトレキセートを用いた場合にのみ認められ、その効果は急性骨髄性白血病に対する移植で明らかであった。また、CBT後NK細胞の遺伝子発現変化の解析では、KIR3DL1リガンド不適合かつサイトメガロウイルス再活性化を認めた例におけるNK細胞とその他のNK細胞では遺伝子発現形質が異なっていた。さらにKIRリガンド不適合の有無のみでもCBT後NK細胞発現遺伝子は変化することが示唆された。
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自由記述の分野 |
血液内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は臍帯血移植の治療成績の向上に有用である。また、同種造血幹細胞移植における最大の課題である移植後再発の克服に向けた、NK細胞の利用にも活用できる知見が得られた。さらに、将来的に細胞療法としてNK細胞を活用していくにあたり、効率的なNK細胞の培養、増幅に必要な知見となり得る。今後、NK細胞による養子免疫細胞療法等の開発にも貢献できると考えられる
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