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2023 年度 研究成果報告書

リンパ球系起源の樹状細胞ならびにB1B細胞の分化機構と生理的役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

大石 晃嗣  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (00397506)

研究分担者 永春 圭規  三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80883462)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードlymphoid differentaition / B / plasmacytoid DC / scRNAseq / LFA-1 / fluctutation / differentiation model / human
研究成果の概要

包括的リンパ球培養法と、深層生成モデルとスプライシング数理モデルの融合により、単細胞レベルのRNA遺伝子発現の網羅的解析(scRNA-seq)から細胞分化の方向性の"ゆらぎ"を定量的に解析する手法を用いて、抗体産生に関わるヒトBリンパ球と、I型インターフェロンを分泌する形質細胞様樹状細胞が共通の前駆細胞由来であること、この細胞分岐点で細胞分化の方向性が大きくゆらぐこと、接着分子であるLFA-1がpDC方向への分化(のゆらぎ)に関連すること等を発見しました。さらに、ATAC-seqによりB、pDC分化に関連する転写因子のaccessibilityが両方とも高いことを明らかにした。

自由記述の分野

血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

造血幹細胞は、骨髄球系とリンパ球系に分化し、さらに段階的・断続的に分化・分岐していくと考えられていたが、リンパ球系分化から樹状細胞や単球が分化することから見直しが必要とされている。研究代表者らは、独自の培養法とscRNAseq解析法により、ヒトBリンパ球系細胞と形質細胞様樹状細胞の共通の前駆細胞を同定するとともに、scRNAseq解析では細胞分化は連続的(continuous)に起きると考えられていたが、この細胞分岐では分化方向性が大きくゆれることを明らかにし、揺らぎに基づく新しい分化モデル(fluctuation-based differentiation model)を提唱した。

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公開日: 2025-01-30  

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