日本造血・免疫細胞療法学会のデータベースおよび欧州臍帯血組織であるEurocordのデータベースを用いた解析を行った。本研究において、HLA不適合血縁者間移植後のT細胞エピトープ適合性の影響にGVHD予防法による差があることを示した。さらに同種移植後中長期の合併症に関して、移植後の急性GVHDのイベントを加えることで、機械学習モデルの予測能が改善することを示した。また日欧の悪性リンパ腫に対する臍帯血移植の検討を行い、リンパ腫に対する移植における全身放射線照射の重要性を示す一方、HLA不適合の意義は欧州と日本で異なっており、民族の差の影響がうかがわれた。
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