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2023 年度 研究成果報告書

高リスク染色体異常を有する新規白血病細胞株を応用した抗がん剤耐性機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08400
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

國本 博義  横浜市立大学, 医学部, 助教 (80464923)

研究分担者 中島 秀明  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30217723)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードYCU-AML1 / OCI-AML20 / EZH2 / apoptosis / GADD45g / p38 / p53
研究成果の概要

inv(3)/t(3;3)と-7を有する白血病細胞に感受性を示す化合物を探索するための薬剤スクリーニングの結果、EZH2阻害剤がinv(3)/t(3;3)と-7を有するYCU-AML1とOCI-AML20に高い感受性を示した。In vitro培養系を用いた解析でも、EZH2阻害剤はYCU-AML1、OCI-AML20の細胞増殖を有意に抑制し、効率的にアポトーシスを誘導することが示された。本白血病細胞でEZH2阻害がアポトーシスを誘導する分子経路を検証するため、RNA・CUT&Tagシーケンスを実施し、GADD45g-p38-p53経路の活性化がアポトーシス誘導に必須の役割を担うことが判明した。

自由記述の分野

血液・腫瘍内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

臨床的に予後不良なinv(3)/t(3;3)と-7の両者を有するMDS/AML細胞の細胞増殖を抑制し効率的にアポトーシスを誘導する分子標的薬としてEZH2阻害剤を見出すことに成功した。in vitro培養系のみならずin vivo生体モデルでもEZH2阻害剤はYCU-AML1によるヒト白血病発症能を抑制することも確認した。その分子基盤として、GADD45g-p38-p53経路の活性化がEZH2阻害によるアポトーシス誘導に必須であることを明らかにし、定常状態における本経路の抑制がinv(3)/t(3;3)と-7を有する白血病のアポトーシス回避に重要であることを明らかにした。

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公開日: 2025-01-30  

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