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2023 年度 研究成果報告書

免疫調節薬(IMiDs)耐性を誘導するIKZF転写因子複合体の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08401
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

長田 直希  自治医科大学, 医学部, 助教 (60840858)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / Lenalidomide耐性 / AP-1ファミリー / ChIP-Seq
研究成果の概要

多発性骨髄腫治療においてlenalidomide(Len)は重要な役割を果たしている。臨床的にもその耐性化は喫緊の課題となっているが、その耐性化機序は不明である。本研究では、1)activator protein-1(AP-1)ファミリー転写因子であるc-FosがIKZF1と複合体を形成し、骨髄腫細胞の増殖に必須の遺伝子の転写を活性化させること、2)LenによりIKZF1発現が低下しても、c-Fosが残存することでLen耐性が誘導される機序を見出した。さらにAP-1阻害剤とLenの併用は、In vitroおよびIn vivoにて優位な増殖抑制効果と生存期間の延長をもたらすことを明らかにした。

自由記述の分野

血液学、腫瘍内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者が見出したc-Fosは、AP-1ファミリー転写因子群(c-Fos/FosB/c-Jun/JunB/BATF)に属している。最近AP-1ファミリーは、多発性骨髄腫(MM)において多剤耐性獲得と再発にかかわっていることが次々と報告されている。本研究結果は、MMにおけるAP-1阻害剤の効果を明らかにした世界初の報告である。今後、新たな治療戦略の開発を介してMMの予後を改善する効果が期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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