研究課題/領域番号 |
21K08416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
仁田 英里子 神戸大学, 医学研究科, 学内講師 (80401123)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 造血幹細胞 / クロマチンリモデリング / 免疫応答 / 骨髄微小環境 / BRM / 樹状細胞 / エピジェネティクス / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究により、BRMは造血幹細胞において分化する前から免疫細胞、特にマクロファージ・樹状細胞・好中球など骨髄球系の細胞の活性化や機能に関わる遺伝子群のクロマチンを開いて、転写制御が可能な状態を作成して備えており、感染が生じた際には速やかにそれらの遺伝子が発現することで造血幹細胞が免疫細胞へと分化、さらには活性化させて免疫応答を誘導することが明らかになった。
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自由記述の分野 |
造血幹細胞
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではクロマチンリモデリング因子が制御する造血幹細胞の維持のみならず、老化による機能低下の機構にも迫り、老化や造血腫瘍の予防につながる可能性を示した。研究の進捗により、造血幹細胞が分化する前から感染時の遺伝子発現に備えており、速やかな免疫応答を誘導する可能性を示唆した。今後この研究の発展により、免疫応答を制御する治療戦略の開発が期待できる。
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