研究課題
本研究はFA分子の主な作用点であるDNA複製ストレス (RS)応答がその不全によってどのように造血幹細胞(HSC)を変化させるのか、またそれによってどの様 に骨髄不全症(BMF)を発症させるのか、そのメカニズムを明らかにすることを目的として、特にFA HSC の細胞内小器官の変化に着目しながら解析してきた。これまでの結果より胎児FA造血幹細胞でミトコンドリアOXPHOSの上昇がみられたことから、今年度はOXPHOSを調整する目的でTPOシグナルの増減を行ない、幹細胞能について評価した。その結果、TPO発現を半減させるとOXPHOSは低下するものの、造血幹細胞数の回復にはつながらなかった。
1: 当初の計画以上に進展している
論文は昨年度報告した為、その知見に基づいた新たな検討を継続して行なっている。骨髄不全症の解明の為に継続して努力してゆきたい。
今後は新たに作成したFAコンディショナル欠損マウスを用いて生体内の細かなメカニズムについて明らかにしていきたい。
人件費の支払いの必要上、次年度に繰越をした。
すべて 2024
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Pediatric Blood & Cancer
巻: - ページ: -
Experimental Hematology
巻: - ページ: 104191~104191
10.1016/j.exphem.2024.104191
Nature Communications
巻: 15 ページ: -
10.1038/s41467-024-46159-1
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