研究課題
横断的に関節リウマチ患者の末梢血単球上のMS4A4A蛋白発現解析を行った。比較対象として健常人以外に疾患コントロールとして高度炎症を伴うリウマチ性多発筋痛症患者を用いた。MS4A4Aは関節リウマチ患者末梢血単球特異的に発現していた。単球サブセットでの発現解析では、CD14+CD16+intermediateサブセットに高発現していることが明らかとなった。患者血清中サイトカインの網羅的測定ではIFN-a濃度との弱い相関が見られたが、その他の炎症性、抗炎症性サイトカインとの相関は明らかでなかった。また、先行研究で見られていた疾患活動性との相関は明らかでなかったが、大多数の解析症例は治療中であり、低疾患活動性以下で横断的に検体採取を行ったことが原因であると考えられた。単球系細胞株を用いた解析では、抗炎症性サイトカインとステロイドとの組み合わせで既報同様に発現誘導が見られたが、関節炎に関与する炎症性サイトカインでの発現変化が見られず、解析ツールとしては不十分であったため、以後解析は行なっていない。コンディショナルノックアウトマウスは実験制限等の期間があり、作出までには至らなかったが現在関節炎発症と病態との関連を明らかにする目的で継続中である。比較対象としての野生型マウスとコラーゲン誘導関節炎マウスでの末梢血単球上MS4A4A発現を解析中である。In vitro破骨細胞分化過程でMS4A4A発現が誘導されるものの、分化終末では発現が低下することが明らかとなったことから、関節炎モデルマウスでのMS4A4A欠損の影響を解析することで機能を明らかにしていく予定である。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 6件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 17件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 2件、 招待講演 7件)
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