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2022 年度 実施状況報告書

肺樹状細胞サブセットの同定とアレルギー性気道炎症における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08463
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

川島 広稔  国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学成田病院, 講師 (60884442)

研究分担者 須藤 明  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
廣瀬 晃一  国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (90400887)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードシングルセルRNAシークエンス
研究実績の概要

研究計画1では野生型マウスへHDM、或いはPBS(コントロール)を経気管支投与することによりアレルギー性気道炎症を惹起することによりアレルギー性気道炎症モデルのマウスが作成した。それぞれの群のマウス肺からCD11b+ DC (CD11c+, CD11b+, Siglec F -)と気道上皮細胞をFACSにより単離する作業を行っておりシングルセルRNAシークエンスのセットアップが完了して単一細胞RNAシークエンス解析を用いてCD11b+ DCのサブセット構成を明らかにし、各サブセットに特異的に発現する遺伝子(マーカー遺伝子)を同定中である。研究計画2では肺CD11b+DCの単一細胞RNAシークエンスの解析結果からTSLP受容体、IL-33受容体を高発現するサブセットを同定中である。肺CD11b+DCを単離し、ChIP(chromain immunoprecipitation) シークエンス(ChIP-seq)、ATACシークエンス(ATAC-seq)を用いて、TSLP受容体、IL-33受容体遺伝子座のエピジェネティック変化を解析中である。それぞれの細胞に発現するサイトカイン、サイトカイン受容体の情報をもとに、気道上皮細胞と各DCサブセット間のサイトカインクロストークを網羅的に解析している。研究計画3ではヒト喘息患者における肺DCの解析として国際医療福祉大学成田病院アレルギー・膠原病内科へ通院中の喘息患者の臨床情報(発症年齢、重症度、BMI、治療反応性等)、末梢血好酸球数、呼気中NOなど の臨床パラメーター、誘発喀痰検査の情報(好中球比率、好酸球比率)を取得中である。誘発喀痰中に含まれるDCをフローサイトメトリーで解析するセットアップを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ渦のために海外からのノックアウトマウス搬入が遅れたため。

今後の研究の推進方策

今後単一細胞RNAシークエンス解析を用いてCD11b+ DCのサブセット構成を明らかにし、各サブセットに特異的に発現する遺伝子(マーカー遺伝子)を同定する研究を更に推進する予定である。また、同定したマーカー遺伝子のプロモーターの制御下にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスを作成する予定である。このマウスとROSA26-flox-STP-flox-tdTomato-DTR (diphtheria toxin receptor)マウスを交配しDCサブセット特異的にtdTomatoとDTRを発現するマウスを作成する予定である。研究計画3のヒト喘息患者における肺DCの解析では誘発喀痰中に含まれるDCをフローサイトメトリーで解析する予定である。

次年度使用額が生じた理由

前年度までに使用しきれなかったため。今後は研究の更なる推進のために使用したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prevalance and risk factors of osteonecrosis of the femoral head in patients with ANCA-associated vasculitis: a multicenter cohory study.2023

    • 著者名/発表者名
      Norihiro Mimura, Hirotoshi Kawashima, Koichi Hirose, Hiroshi Nakajima
    • 雑誌名

      RMD Open

      巻: 9 ページ: e002787

    • DOI

      10.1136/rmdopen-2022-002787

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 大動脈炎症候群に合併した辺縁潰瘍性角膜炎 の一例2022

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      第66回日本リウマチ学会総会・学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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