ホスホリパーゼD4(PLD4)は関節リウマチなどの疾患感受性遺伝子であり、エキソヌクレアーゼとして細胞内でTLR7、TLR9経路を抑制する。他方で、ヒト血漿中に細胞外PLD4が高濃度に存在する可能性が示唆されている。本研究で可溶型PLD4の定量を試みたが、抗ヒトPLD4抗体が哺乳類細胞由来PLD4を認識しないことが分かった。そこで、HEK293T細胞を用いたウェスタンブロットで抗体の反応性を確認し、可溶型PLD4を作成しELISAの陽性対照としたが、ELISAでは反応が確認できなかった。引き続き、抗体種を変更してELISA系樹立を試み、免疫疾患のバイオマーカーとしての可能性を追究している。
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