研究課題/領域番号 |
21K08480
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
河野 肇 帝京大学, 医学部, 教授 (60585074)
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研究分担者 |
本田 浩章 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40245064)
本田 善一郎 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 特任教授 (70238814)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ヒドロキシクロロキン / NETs |
研究実績の概要 |
(1) 細胞死による炎症反応の分子機構、特にインフラマソーム形成の分子機構の解明。 細胞死、特にネクローシスはインフラマソーム活性化をもたらす。インフラマソーム活性化、もしくは抑制制機構を発見するために、今回2種類の方法でライブ ラリースクリーニングを行うこととし、アッセイに必用な系を構築済した。a) レトロウイルスライブラリー法 安定的にASC-Cerulean発現するマクロファージ セルラインRAW264.7細胞を樹立した。この細胞は、LPS+ATPなどの刺激によりインフラマソーム活性化をきたし、細胞質に一様に存在していた分子が一ヶ所に集 まりspeckleを形成する。 さらに、ecotropic retrovirus receptorを遺伝子導入してあり、通常難しいレトロウイルスによるマクロファージへの遺伝子導入が ほぼ100%容易にできる。マクロファージより採取したmRNAを用いてレトロウイルスライブラリーを作成し、ASC-Cerulean発現RAW264.7細胞に感染させた後、イン フラマソーム活性化刺激を行う。インフラマソーム活性化はパイロプトーシスという細胞死を導くため、刺激後に生存し、増殖してくる細胞を分離して、そこに 発現しているレトロウイルスライブラリー由来の分子を同定することにより、インフラマソーム抑制性分子が同定される。またその逆に、リアルタイムでインフ ラマソーム活性化を観察できる利点を生かして、インフラマソーム活性化因子の同定を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
NETsを形成するセルラインについて、NETsの定量的検討がうまく行かない部分があるため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究方針を継続する。NETsを形成するセルラインについて方策を変えて検討をしている。
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