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2021 年度 実施状況報告書

全身型若年性特発性関節炎におけるプロテアソームの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08485
研究機関千葉県がんセンター(研究所)

研究代表者

井上 祐三朗  千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ がん遺伝創薬研究室, 主任医長 (00456063)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード全身型若年性特発性関節炎 / プロテアソーム
研究実績の概要

本研究では、新たな全身型若年性特発性関節炎(sJIA)の疾患活動性マーカーの確立と病態解明を目的として、sJIA患者における血清プロテアソーム量・活性の解析と 、プロテアソーム制御がsJIA患者由来の細胞機能変化に与える影響の解析を行う。
2021年度は、血清プロテアソーム量・活性が、sJIAの疾患活動性と関連し、臨床的に有用なバイオマーカーとなるかを検討するために、研究代表者が運営に携わっている日本小児リウマチ学会の症例集積研究「PRICURE」参加施設に依頼し、血清サンプルを収集した。保存血清および新規発症から集積する血清を合わせ、15症例から、①MAS合併活動期、②MAS非合併活動期、③非活動期の病期の血清を収集した。また、対照として、健康小児14例からも、血清を収集した。
残念ながら、2021年度はCOVID-19流行の影響からか、例年よりもsJIAを含めた熱性疾患が少なかったため、予定していた症例数には達していない。十分なサンプル数が得られてから、血清20Sプロテアソーム量および20Sプロテアソーム活性を測定し、既知の疾患関連マーカーである血清中のIL-6, IL-18などの炎症性サイトカインと関連があるかを検討する予定である。
なお、本研究の予備実験として、sJIAの血清の次世代プロテオーム解析により、プロテアソームを含めた特徴的なタンパク発現を認めた結果は、ACS Omega誌に発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19流行のため、本研究以外の業務の業務量の増加・実験補助者の勤務困難などがあり、予定通りの研究ができなかった。
また、本研究ではsJIAやその対象となる川崎病から血清を採取するが、COVID-19流行の影響からか、例年よりもsJIAを含めた熱性疾患が少ないため、サンプル採取が予定よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

sJIAの病態に関連する細胞を、sJIA患者および対照から採取し、プロテアソーム発現および活性を評価する。また、プロテアソーム阻害薬などによる抑制実験を行い、細胞機能の変化を検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19流行により,研究が予定通り進まなかった。
2022年度は、繰り越し分と合わせて使用し、研究のスピードを加速する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] In-Depth Serum Proteomics by DIA-MS with <i>In Silico</i> Spectral Libraries Reveals Dynamics during the Active Phase of Systemic Juvenile Idiopathic Arthritis2022

    • 著者名/発表者名
      Sato Hironori、Inoue Yuzaburo、Kawashima Yusuke、Nakajima Daisuke、Ishikawa Masaki、Konno Ryo、Nakamura Ren、Kato Daigo、Mitsunaga Kanako、Yamamoto Takeshi、Yamaide Akiko、Tomiita Minako、Hoshioka Akira、Ohara Osamu、Shimojo Naoki
    • 雑誌名

      ACS Omega

      巻: 7 ページ: 7012~7023

    • DOI

      10.1021/acsomega.1c06681

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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