研究課題/領域番号 |
21K08503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 富山県衛生研究所 |
研究代表者 |
大石 和徳 富山県衛生研究所, その他部局等, 所長 (80160414)
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研究分担者 |
金谷 潤一 富山県衛生研究所, 細菌部, 主任研究員 (80463131)
磯部 順子 富山県衛生研究所, 細菌部, 上席専門員 (10421893)
安居 輝人 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 感染症制御プロジェクト, プロジェクトリーダー (60283074)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 肺炎球菌 / 血清型 / 侵襲性ポテンシャル / ヒト微小脳血管内皮細胞 / 細胞間移動能 / 血液脳関門バリア / 髄膜炎 |
研究成果の概要 |
我々は血液脳関門バリアのモデルとして、ヒト微小脳血管内皮細胞(TY09)を培養したトランスウエルチャンバーを用いて、肺炎球菌血清型による侵襲性の違いについて検討した。血清型23A(0.38)のBacterial transcytosis(BT:%)は、血清型3(0.03)や血清型12F(0.14)と比べ有意に高かった。また、血清型10A(0.31)のBT(%)も血清型3より有意に高かった。これらの結果から、血清型により血液脳関門バリアの通過能が異なり、特に血清型23A, 10Aは細胞間移動能が高く、血液脳関門バリアを通過して髄膜炎を発症しやすいことが示唆された。
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自由記述の分野 |
感染症学、細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺炎球菌血清型による侵襲性ポテンシャルに違いあることは知られているが、この所見に関する菌側の科学的知見はほとんど無い。本研究で示した血清型10A, 23Aがヒト微小脳血管内皮細胞の細胞間移動能が高い所見は、これらの血清型が成人で髄膜炎を発症しやすい疫学所見を支持しており学術的意義、また社会的意義がある。
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