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2021 年度 実施状況報告書

抗酸菌症バイオマーカーとしての性ホルモン測定の有用性

研究課題

研究課題/領域番号 21K08515
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

上蓑 義典  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60748789)

研究分担者 長谷川 直樹  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20198724)
西村 知泰  慶應義塾大学, 保健管理センター(日吉), 講師 (90348649)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード非結核性抗酸菌症 / 性ホルモン / コホート
研究実績の概要

研究の目的である、抗酸菌症のバイオマーカーとして、エストロゲンやプロゲステロン、テストステロンといった性ホルモン測定の有用性について検証するため、慶應義塾大学病院に通院する非結核性抗酸菌症症例から研究同意取得の上、経時的な血清サンプルの採取保存を進めた。
その上で、臨床症状、画像、微生物学的検査結果などのデータ収集を進め、一般的な非結核性抗酸菌症の臨床的重症度の推移についての情報集積を進めた。
また、単施設での症例の集積には限界があるため、他の抗酸菌症例が集積する施設からも、血清検体をサンプリングして集積し保存する枠組みを構築し、サンプルの集積を進めている。
今後、集積した患者について、臨床的増悪群と不変群にレトロスペクティブに分類し、ある程度年齢、性別をマッチングさせた上で、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン等のホルモン測定を進めていく。さらにエストロゲンについては、必要に応じて質量分析法を用いた精密測定等を行い、エストロゲン値などの性ホルモン値が将来の臨床的増悪等を予測するマーカーとなりうるか評価を進める予定である。
さらに、治療に関する反応性のマーカーとなりうるかについても検証するため、治療開始前後の経時的なサンプル採取を進めて、その性ステロイドホルモン値測定を今後進めていくことにより、有用なバイオマーカーの乏しい非結核性抗酸菌感染症において、新たなるマーカーを見出していくことを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の蔓延とくに第5波、第6波の影響により、患者の組み入れの遅れが生じるとともに、新型コロナウイルス感染症の感染対策やワクチン接種等に割くエフォートが予定より大きくなったことから、課題の進捗に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

今後、集積した患者由来サンプルについてエストロゲン、プロゲステロン、テストステロン等のホルモン測定を進めていく。さらにエストロゲンについては、必要に応じて質量分析法を用いた精密測定等を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の蔓延の影響によるサンプル集積の遅れと、臨床業務負担の増大により本年度性ホルモン測定が実施できなかったために、次年度使用額が生じた。翌年度については本年度遅れている性ホルモンの測定を進めるとともに、新型コロナウイルス感染症の蔓延継続による負担が続いた場合にも研究測定を継続できるように、研究補助員等を雇用し、測定業務等の人的負担を軽減することで、研究の持続可能性をます予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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