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2023 年度 研究成果報告書

褐色脂肪組織再生に関与する臓器間連関因子の分子機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08532
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

阪口 雅司  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90625774)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病 / 褐色脂肪組織 / 肥満 / インスリン抵抗性 / ベージュ化 / ミトコンドリア
研究成果の概要

申請者らは、新たな褐色脂肪活性化因子の候補として肝臓から分泌されるSerine protease inhibitor A1 (SerpinA1)を見出した。肝臓特異的SerpinA1過剰発現Tgマウスでは、耐糖能改善及び褐色脂肪組織のUCP1の発現上昇を認め、寒冷刺激下での熱産生が増加した。さらに、SerpinA1KOマウスを作製すると、耐糖能及びインスリン抵抗性の増悪や酸素消費量の低下、耐寒能の低下が認められた。これらの解析結果から、SerpinA1は、褐色脂肪のミトコンドリア機能を活性化するヘパトカインの一種であることが示唆された。

自由記述の分野

糖尿病・代謝内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

SerpinA1は、糖代謝の改善に寄与する新しい臓器連関因子として、糖尿病治療の新規分子標的として期待できる。SerpinA1の作用機序と、ヒトにおけるSerpinA1の役割が明らかになることで、今後の臨床応用への展望が開ける可能性がある。本研究における動物モデルで得られた知見を基に、今後、SerpinA1の詳細な作用機序について明らかにしていきたい。

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公開日: 2025-01-30  

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