研究課題
試験1. CYP11B2 RNA結合蛋白の機能解析前年度に同定したCYP11B2 RNA結合因子によるアルドステロン合成機構を明らかにするため,同因子の過剰発現およびknock downを行った.原発性アルドステロン症モデル細胞株でのshRNAによるknock downを行ったところ,アルドステロン合成は抑制され、HAC15細胞株での過剰発現解析では,CYP11B2 mRNAは高発現し,アルドステロン分泌は抑制された.さらに,RNA結合因子のRNA結合部位のアミノ酸変異を加えたplasmidを作成し、同様の解析を行ったところ,アルドステロン分泌に変化はみられなかった.試験2. CYP11B2 RNA結合蛋白を用いたChiP-seq解析CYP11B2 RNA結合蛋白がCYP11B2との結合を明らかにするため,同タンパクの抗体を用いたChiP-seq解析を行った.本解析で得られたmRNAにCYP11B2の配列が確認され,その定量解析で原発性アルドステロン症モデル細胞株では対照細胞株に比較し有意に高値であることが示された.
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