研究成果の概要 |
本研究では、慢性腎臓病において問題となる二次性副甲状腺機能亢進症SHPTが引き起こされる原因を、転写調節の観点から解き明かすことを目的とした。副甲状腺の発生・機能維持に必須な転写因子Gata3, Gcm2, MafBによりPTH遺伝子エンハンサーを協調的に活性化する再構成実験系を確立していたので、これを利用し、カルシウム感知受容体CaSR、ビタミンD受容体VDRとRXR、あるいはFGFR1とKlothoを共発現させて、それぞれ細胞外カルシウム、ビタミンD、FGF23による生理的な抑制応答を再現した。このときの転写因子群の活性や状態を調べることでSHPTによる破綻の要因を探索した。
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