研究課題
これまでに褐色脂肪細胞で重要な役割を果たしている転写因子GTF2IRD1を同定し、糖代謝を改善させる機構があることと、脂肪組織の線維化を抑え、インスリン感受性を改善させる機構があることを見出し、その詳細な役割と機序の解明を進めてきた。この転写因子のChIP-seq解析を行い、この転写因子が制御している遺伝子を同定し、その制御メカニズムの解明を進めることができた。さらに、我々は、スクリーニングにて脂肪細胞において熱産生を促す低分子化合物の探索を進めた。実際に脂肪細胞における熱産生を促す化合物4種を同定できた。これら同定した化合物は、脂肪細胞での熱産生を亢進させる作用が発揮されるため、基礎代謝が亢進し、食欲を抑制させることなく肥満を抑制できると考えられる。肥満・メタボリックを予防できる画期的な治療戦略につながることが期待される。
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