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2021 年度 実施状況報告書

移植前Mitomycin-C処置による自然免疫抑制とドナー特異的免疫寛容の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08624
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

佐藤 直哉  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90622332)

研究分担者 見城 明  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40305355)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード膵島移植 / 免疫寛容
研究実績の概要

移植前Mitomycin C(MMC)処置による自然免疫抑制とドナー特異的免疫寛容の解明について研究を行った。【成果①】当該施設におけるこれまでに行った膵島移植グラフトの移植前Mitomycin C処置による免疫寛容の誘導に関する知見を踏まえて、近年の免疫寛容誘導処置に関する総説論文を作成し、医学雑誌に投稿した(以下、論文タイトルと医学雑誌;Induction of Immune Tolerance in Islet Transplantation Using Apoptotic Donor Leukocytes. J Clin Med. 2021 Nov 15;10(22):5306.)。【意義・重要性】これまで我々が報告した知見を整理し、さらには免疫寛容に関する正解中の知見と対比することで、ブレークスルーとなるアイディアを纏めることができた。
【成果②】膵島グラフトによる自然免疫系の活性を評価するために、基礎実験を行った。マウスの脾臓より分離した免疫細胞とラットより分離した膵島を混合培養することで、移植片に対する免疫応答をin vitroで評価した。培養24時間後にマウス脾細胞の好中球活性をFlow cytometoryを用いて評価したところ、ラット膵島によりマウス好中球は、CD62Lが高発現していることが確認された。【意義・重要性】膵島グラフトの異種抗原あるいはグラフトが分泌するサイトカインが宿主の自然免疫応答を強く惹起することが示された。今後は、MMC処理により、グラフトに惹起された自然免疫応答を抑制できるかどうかを評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、実験で使用することを計画していたMitomcyin Cの販売が停止していることから、現在、製薬会社に入手の可否を問い合わせている。

今後の研究の推進方策

移植前Mitomcyin C処置による免疫応答の抑制を証明するために、In vitroおよびIn vivoの実験を進める予定である。現状では、Mitomcyin Cの入手目途が不透明であるため、すでに採取されている移植グラフトの組織標本を用いた免疫組織学的な評価を進めている。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、東北地方に生じた地震により当施設の動物実験棟の一部に被害を被ったため、改修工事を要したために、動物を用いた実験が制限されていた。現時点で動物実験棟の修繕は完了しており、次年度は予定通り動物実験を行うことが出来る見込みである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Induction of Immune Tolerance in Islet Transplantation Using Apoptotic Donor Leukocytes.2021

    • 著者名/発表者名
      5)Sato N, Marubashi S
    • 雑誌名

      J Clin Med

      巻: 10 ページ: 5306

    • DOI

      10.3390/jcm10225306

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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