研究課題/領域番号 |
21K08641
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松下 航平 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70750777)
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研究分担者 |
小池 勇樹 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10555551)
内田 恵一 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (30293781)
井上 幹大 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (30422835)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オルガノイド / 炎症性腸疾患 |
研究実績の概要 |
壊死性腸炎モデルマウスの傷害腸管を用いて、軽度の炎症によって傷害(小腸の絨毛根部や大腸の陰窩に存在するLgr5 positive細胞まで傷害されていない傷害レベル)を受けた腸管上皮細胞由来のOrganoidを作成し、分化能・増殖能が通常の腸管細胞より有意に活性化していることを認めた。 現在、IBDモデルマウスを用いて、腸管上皮のSingle cell(Lgr5 positive)を採取し、Matrigelもしくは細胞外マトリックスに埋め込み、Organoidの作成を試みている。また、IBDモデルマウスでのOrgaoidでも、分化能、増殖能などが同様に活性化しているかの検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
IBDモデルマウスでのOrgaoid作成が十分に確立しておらず、機能的解析などがまだ十分に進んでいない。また、小児IBD患者での生検組織でのOrgaoid作成を予定しているが、院内での倫理審査が通っておらず、進んでいない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
IBDモデルマウスでのOrganoidを作成し、増殖能や分化能の有無につき、Organoid細胞よりmRNAを抽出し、Western Blot、フローサイトメトリー、免疫組織学的染色などでKi-67、PCNA、Topoisomeraseなどを測定し、検討を進める。また、炎症暴露(IL-6やLPSとの共培養など)や低酸素暴露などによるOrganoidの成長の変化を比較検討し、上記増殖能や分化能の他に、二光子レーザー顕微鏡を用いてOrganoidの立体構造を観察し、構造的な特徴を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
IBDモデルマウスのOrgaoid作成が進まず、増殖能や分化能を解析する物品が、当初の予定より少なく済んだため。 今後、上記解析を進める予定である。
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