研究課題/領域番号 |
21K08657
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
濱中 洋平 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (10463788)
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研究分担者 |
石田 孝宣 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00292318)
布施 昇男 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (10302134)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 乳癌 |
研究実績の概要 |
これまで多くの疫学研究によって乳癌罹患に関わるリスク因子が解明されたが、いまだ日本人女性の乳癌罹患数を減らすには至っていない。メラトニンは脳の松果体で分泌される内分泌物質で、エストロゲンを抑制することが知られており、網膜への光刺激で分泌が抑制される。以前より、電磁波や夜間の電光暴露によるメラトニン減少が乳癌の発症率を増加させているという“メラトニン仮説”が報告されている。 本研究は、東北メディカル・メガバンク計画によるゲノムコホート調査から、光とメラトニン、乳癌発症に関するデータを可能なかぎり抽出して、将来的に日本人女性の光環境を変化させることで乳癌罹患数を低減できる可能性をもとに、その基盤となるデータを集積することを目的とする。 ゲノムコホート調査から抽出可能なデータとして、1.OCT(Optical Coherence Tomography)による網膜所見および網膜厚、2.脳MRIによる松果体体積、3.全ゲノム解析によるメラトニン合成酵素のバリアント、4.唾液中のメラトニン定量値、5.睡眠および日中の活動性、眠剤内服の情報、があげられる。本研究では、これらのデータのうち現時点で抽出可能なものを抽出し、乳癌既往の有無の情報と突合する手法をとる。 ゲノムコホート調査は計画にそって進められ、全ゲノム解析数は5万人を超え、OCTデータおよび脳MRI画像データの蓄積が進められている。令和4年度は、OCTデータの検査機器からの抽出作業を行うとともに、各種データ解析のアルゴリズムの検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データの解析手法についての検討に時間を要したため、当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、抽出データをもとに解析を進め、当初の計画に基づいて各種データとの統合を予定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和4年度までは研究準備のため実費を必要としなかった。令和5年度で研究計画にそった物品の購入を予定している。
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