研究課題/領域番号 |
21K08672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森崎 隆 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90291517)
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研究分担者 |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
三好 圭 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70755272)
永見 雅代 (梅林雅代) 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80792209)
永井 俊太郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90755240)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | PTPN3 / 樹状細胞 / 免疫チェックポイント分子 / リンパ球活性化 / 抗原提示能 / 抗腫瘍効果 / 新規がん免疫治療開発 / チロシンキナーゼ脱リン酸化酵素 |
研究成果の概要 |
本研究では、リンパ球への抗原提示に極めて重要な抗原提示細胞である樹状細胞がprotein tyrosine phosphatase non-receptor type3 (PTPN3)を抑制することで、CD80、CCR7の発現、IL-12産生が亢進することを新たに見出した。また、免疫不全マウスを用いた治療実験では、PTPN3を抑制した樹状細胞で刺激したリンパ球で治療した群で有意に腫瘍体積が小さく、リンパ球の細胞傷害活性が亢進することが示唆された。さらに、PTPN3による樹状細胞の活性化はMAPK経路を介している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、我々が先の研究で新たな免疫チェックポイント分子として見出したPTPN3分子の発現を免疫細胞(リンパ球、樹状細胞)において抑制することで、リンパ球が活性化する(増殖、遊走、細胞傷害活性)のみならず、抗原提示細胞である樹状細胞のリンパ球増殖刺激能も亢進することが分かった。したがって、PTPN3を抑制する治療は、既存の免疫治療の効果増強のみならず、新たながん免疫治療となり得ることが示唆された。
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