研究課題/領域番号 |
21K08679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
唐澤 秀明 東北大学, 大学病院, 助教 (30547401)
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研究分担者 |
大沼 忍 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70451565)
山村 明寛 東北大学, 大学病院, 助教 (30814678)
黒羽 正剛 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70709469)
小峰 啓吾 東北大学, 大学病院, 助教 (10725807)
岡村 容伸 東北大学, 未来型医療創成センター, 助教 (00837495)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オルガノイド / 大腸癌 / MAPK / ERK阻害薬 |
研究成果の概要 |
大腸癌においてMAPK経路は重要である。MAPK経路の下流にあるERKを阻害するERK阻害薬(SCH772984)は、BRAFやKRAS変異のある癌細胞株に有効であるが、ヒトにおける有効性は証明されていない。そこでMAPK経路の遺伝子変異がオルガノイドによるSCH772984の感受性を規定するかを検証した。13検体より培養したオルガノイドに対して感受性試験を行ったところ、BRAFまたはKRAS変異症例の6/7例が感受性を示し、BRAF・KRAS野生型の5/6例は耐性であった。オルガノイドによる感受性試験は遺伝子変異に基づく治療戦略の限界を補填し、個別化医療へ貢献できる可能性を秘めている。
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自由記述の分野 |
大腸癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NGSによって包括的に遺伝子変異を把握する個別化医療は、近年急速に発達してきているが、遺伝子変異のみによるアプローチは予測にとどまり、NGSを用いた薬剤選択とオルガノイドにおける薬剤反応は必ずしも一致しないことが分かった。オルガノイド培養を用いた感受性試験ははNGSの弱点を補い、より精度の高い個別化医療を実現するために有用な手法となる可能性があると考えらえた。
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