研究実績の概要 |
【背景と目的】食道扁平上皮癌は腫瘍抗原性が高く免疫治療の良い標的である。同時に、腫瘍抗原に対する自己抗体が豊富に誘導されることから、自己抗体のプロファイリングによって、癌病態の解明と治療へ発展させることが本研究の目的である。 【対象と方法】手術あるいは化学療法を施行した進行・再発食道癌100例を対象として、治療前の血清サンプルから、独自開発したELISAキットを用いて合計22種類(p53, RalA, NY-ESO-1, Galectin1, TROP2, SURF1, myomegalin, TRIM21, GLUT1, HSP70, KM-HN-1, p90, Sui1, HSP40, CyclinB1,HCC-22-5, c-myc, PrxVI, VEGF, HCA25a, p62, Annexin II)の自己抗体を解析した。同時に、治療前の血清PD-1/PD-L1値、T細胞受容体遺伝子レパトアを解析し、自己抗体プロファイルとの相関関係を解析して、免疫チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。 【研究成果】研究計画通り、独自開発した22種類の自己抗体解析ELISAキットを用いて自己抗体価を解析できることを検証した。
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